コンセプト

海霧の蒼に揺れ
  夜明け前に溶けた
夜のうえでつながれて まざりあったのは
脳みそと 空のうえの星たち 
思考の破片 と 透明なレミニサンス
瞼のなかで浮かぶ 偶然の視像としてのつらなり
その隙間では
いつも見ていた
一輪のすずらん
愛と死 のあいだには
いつも   咲いていた
夢と 白昼の  あいだにも
あのこの目覚める音がきこえる

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瞼をとじて  眠りに誘われて
瞼からまっすぐにまっすぐに闇に堕ちてゆく
わたしの身体は 堕ちながら
花びらのように
腕がもげ
足がもげ
はらり はらりと削ぎ落とされてゆく

そして脳みそがほどけたと思うと
意識までもがちいさな 花びらとなって
一瞬で散っていった

“わたし”という存在は途端に闇に飲み込まれて
あたりの黒は一層深くなる





夢は  どこからくるのでしょう
まるでオーロラのように
夜ごと 突然現れては
消え また浮かび
めくるめく夜を
実体なく 彩りつないでいる

  得体の知れない映像を見せながら
ときには肌触りをもち
大きな悲しみを 愛を 希望をみせ
ときには
訳の分からない 冒険をさせてみて...

現実の延長が歪なかたちをしている夜もあれば
いくつもの人生を一晩でみるような夜もある

そうして繰り返される眠りと夢
でもたとえるならば 人生こそ一晩の夢かもしれないとも  思ったり..